イギリスで発表された2つの研究で、40代と50代の女性に新型コロナ感染症での退院後、後遺症のリスクが高いことが示されました。多くは何か月も倦怠感や息切れ、ブレインフォグなどの症状が続いていると訴えています。
1つはPHOSPと呼ばれる研究で、中年の白人女性で、糖尿病や肺、心臓の病気などの基礎疾患がある場合は、退院後5カ月たってもコロナ後遺症を訴える確率が高かったという結果でした。
もう1つの研究は、50歳未満の女性は男性や50歳以上に比べ、基礎疾患がなくても倦怠感が2倍、息苦しさは7倍、記憶や動作や意思疎通の問題もより多かったという結果でした。
PHOSPの研究に参加した医師の1人は、男性と女性の免疫反応の違いが女性にコロナ後遺症に多いことの説明になるかもしれないと指摘。中年期の女性には自己免疫が多いことが知られています。
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新型コロナウイルス感染者のうち、女性の方が男性より倦怠感や味覚障害などの後遺症が出やすい傾向があることが、日本の国立国際医療研究センターの調査で分かりました。とくに、倦怠感は約2倍、脱毛は約3倍。男女全体では4人に1人が発症から半年経っても何らかの症状を抱えていることも明らかになりました。私の専門である息切れなどの呼吸器症状に限って言えば、1か月以内 約 20%、100日ほど後約5%、半年後 約4%、1年後1.5%が後遺症として残っているという報告でした。
もしも、今この瞬間、後遺症に悩む方がいらっしゃれば、ご相談をお伺いしますので、東京クリニックの呼吸器外来を受診してください。