神経眼科
神経眼科とは、網膜から脳までの視覚系、眼球運動や瞳孔の病気を扱う専門領域です。視神経疾患(視神経炎、虚血性視神経症、レーベル病など)、複視(一つの物が二つに見える状態)、甲状腺眼症、重症筋無力症、眼球振盪(眼がゆれる)、原因不明の視力低下、眼瞼下垂、光視症(光がみえる)、眼痛頭痛、眼精疲労などを扱います。
また、最近は、眼瞼けいれん(片側のまぶたや頬がピクピクする病気)、顔面けいれん(目の開け閉めがうまくいかなくなる病気)の治療に力を入れています。これらの疾患は、目をつぶっていたい、 まぶしい、瞬きが多くなるといった初期症状から、目をつぶったままになってしまう重症のものまである難治な病気です。
斜視
物を見ようとするときに、片目は正面を向いていても、もう片目が違う方向を向いてしまう状態を斜視といいます。外にずれる外斜視、内にずれる内斜視のほか、上下の斜視もあります。成人の場合は、子供の頃からあった斜視が目立つようになった場合の他、目を動かす筋肉の異常や眼球自体の病気、脳や全身の病気などが隠れていることもあります。特に、急に斜視の症状が現れた際には、脳や全身の病気のことがあります。